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～亜鉛の機能～
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■亜鉛は生殖に関与しているミネラルとして別名セックスミネラルと呼ばれ、サプリメントを摂取している方も多いと思います。
その働きは睾丸に働きかけ、精子を生産すること。
亜鉛が少なくなると、精子の数が減るだけでなく、弱った精子や奇形の精子がつくられてしまったりします。
また男性ホルモンの働きを助けカラダが筋肉質になったり、女性への興味が強まったりすると言われています。
そこで、実際にはどうなのか、科学的に裏付けのある情報を探してみました。
インターネットで調べると情報はたくさんあるのですが、根拠が示されていなかったり、「～と言われている」など曖昧だったりするので、厚生労働省の情報を調べてみました。
厚生労働省の資料によれば亜鉛の機能は、200種以上の酵素の構成、酵素反応の活性化、ホルモンの合成や分泌の調整、DNA合成、たんぱく質合成、免疫反応の調節などがあげられています。
生殖に関係あるとも取れますが、直接的な表現は見つかりませんでした。
では、亜鉛不足についてはどうなっているかというと、味覚障害や食欲不振などがあり、小児で不足すると、成長障害、性腺発育障害、このほか重篤な亜鉛欠乏では、免疫機能低下、皮疹、創傷治癒障害、慢性下痢、男性機能不全、貧血などがみられるとなっています。
1日にどれぐらい摂取すればよいかについては、厚生労働省策定の日本人の食事摂取基準2005年版によると、18歳以上の男性の推奨量は9ｍｇで、70歳以上は8ｍｇ、上限量は30ｍｇとなっています。
亜鉛を過剰摂取すると、銅や鉄の吸収阻害やそれにともなう貧血、免疫障害、下痢、ＨＤＬコレステロールの低下などの恐れがあるとされています。
しかし厚生労働省の調査では通常の食品から、男性は一日平均9.2ｍｇ亜鉛を摂取していることがわかっています。
ということは普通の食生活を送っていれば亜鉛は不足していないことになります。
亜鉛が原因の男性機能不全は、不摂生な一部のひとにのみ該当するのでしょうか。
しかしここで興味深い話しを聞くことができました。
順天堂大学医学部衛生学、千葉百子先生の話しによると
「勃起力を高めるメカニズムについてはわからないが、精子に注目すると亜鉛とセレン」と言っています。
亜鉛は精子の運動量に、セレンは精子の数に影響しているということです。
つまり、精子の質を高めるのに亜鉛は重要だと言えますが、勃起力を高めるためには別の対処が必要になるでしょう。
ちなみに、ＦＤＡ（米国食品医薬品局）では1日の亜鉛摂取量を15ｍｇとしています。
亜鉛についてはまだわからないことが多いので、新しい事実が判明次第報告していきたいと思います。
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